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麻の着物はそろそろ着納め

8月も残すところ数日。
麻の着物も、さすがに着納めとばかり、台風一過で残暑も厳しいというのに着てみた。

その近江上布(麻)の着物はこの夏のはじめに衝動買いしたもの。
麻ってすごく固くて、新しいと人によっては足首を摺ってしまったりするらしいのだけど、
これは「こんにゃく加工」とやらのおかげで、とても柔らかく、そしてシャラリとしている。
ついでに言えば、殿方の着物も作れる幅があるっていうことだったので、
もしかしたら、本来は殿方向きに織られたものかもしれない。

さて、夏に着物なんて暑くて着ていられないだろうと思ったけど、(←なら買うなよ…)
これがなかなか気持ちよかったんである。
紫外線過敏症で長袖必須の身には、特に。

長袖はどうしたって腕を包み込む。
汗ばんだ肌にまといつくし、貼りつく。
ところが着物だとそれがないのだ。
袖口も袂もスカスカだからスースー風が入るし、
少し縮みが入ったシャラリとした上布は肌にまといつかずに、
肌をやさしくカバーしてくれる。
なんてすばらしいの!!

むろん、下に着るものはできるだけはしょる。
本来は肌襦袢、長襦袢、着物、と3枚着るところを2枚に減らし、
お腹まわりに巻く物も、とことん省く。←さすがに帯は省けないが。
いーんだ、どーせ、基本的には引きこもりの季節だから、
多少着崩れたっていーんだもーん…ちょっとイジケ。


ところで、麻の着物というのは土用から着るものらしい。
今年でいえば、土用の入りが7/19で、明けが8/6。
つまり、本来、麻は土用の終わる8月の前半までしか着ないものらしい。
ま、そんなのはなんとなーく知っていればいいかなーってな知識で、
そんなことを気にしてたら夏に着物なんてやってられない。
お金ももたないしっ(笑)。

だいたい着物の種類は旧暦で季節分けしているのに、
そのまま新暦に移行してしまっているから、
9月にはまだまだ残暑が厳しいっつーのに、
単の着物(裏のついていない着物)なんてムチャクチャなことになってしまうのだな。

たとえば旧暦だと、土用明けの8/6は7/2。
9/1は7/28、9/30ったら8/27でっせ。
おおよそ1ヶ月の誤差があるわけで。
昔の8月はそろそろ秋風も吹き、涼しくなってくるころなのだ。

【こよみのページ/新暦と旧暦】
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/sub/doyou.htm


ちなみに今日は7月24日になる。
夏休みがもう一度楽しめるじゃないか♪←おいおい…。
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by sumika_meimu | 2005-08-28 01:28 | きもの

浴衣教室

用あって駅まで出たら、なにやら昼間っから浴衣姿のおじょーさんがうろうろしている。
あ、平塚の七夕祭りかぁ。

私の生息地から平塚まで電車で20分くらいだというのに、
この地に住んで2数年――行ったことがない。
混むのが分かっているし、梅雨時だから蒸し暑いし、
ま、そのうちーとか思っているうちに現在に至るってヤツ。

ま、それは置いといて。
本日は、浴衣道場を開催させていただきます。
今、きもの業界は空前の浴衣の長期ブームのまっただ中にあるそうで、
ここ5年ほどずっと売れつづけているんだそうです。
確かに、襦袢を着る着物と違って一枚で着られるうえ、お値段も手ごろ。
花火大会・夏祭りなどで、男子のハートをぎゅっとプチ掴みするにももってこいのアイテム。
人気が出るのも分かるけど、なんだかコスプレになっちゃってるのは、なにゆえ?

かわいい浴衣をかわいらしく着ていて、そういう姿勢はなんともいじらしくってかわいいのに、
フェロモン弁をふさいでる限り、それはコスプレの域を出ないわよぅ、とワタクシは断言します。

着物におけるフェロモン弁――可愛い人もそーじゃない人も、きれいな人もそーじゃない人も、
それをちらりと見せるだけで、殿方のココロをざわつかせてしまう(たぶん)、素敵な武器。
それは、
項よ、う・な・じ。

髪をつっとあげた襟足、うなじから背中にかけての白く内側から輝くような肌、
ちょっと産毛が生えててもそれはそれでなんだかエロくてちょい素敵。
藤沢周平や池波正太郎の時代小説を読んでいると、
その時代の着物姿におけるエロ表現としてよく登場するのは、うなじまわりが非常に多い。
おそらく黒髪と白い肌の対比、そして若い子は若いらしく、年増な姉さんはちょっと深めに、
年相応に抜いた襟から覗くその白さがぐっとくるらしいのですな。

さて、いそいそと七夕さんに向かう浴衣のお姉さんやギャルちゃんを見ていました。
いろいろ言いたいことはあるのだけど、ひとつだけ言わせておくれ。

「襟を抜け! もっと襟を抜いておくれ!」
「そして襟元はもっと深くきっちりと合わせるのじゃっ」

あ、ふたつ言っちゃった。

襟を抜かない浴衣姿は、スーツのジャケットを羽織ったままの後ろ姿みたいなの。
あるいは、柔道着の後ろ姿にも似てる。
だいたい暑くはないのかえ?

襟元はそんな下の方で合わせると、時代劇でいうお女郎さんになっちゃうぞ。
つまりだらしないばかりで、粋とは違いますのじゃ。

衣紋はこぶしがひとつ入るくらい抜きます。
その時、下向いてこぶしをつっ込んじゃだめよ
↑これをやってたおじょーさんを見たのだ…気持ちはわかるけど。
でね、前の襟のあわせは喉のくぼみ辺りで交差します。
(一般に若い方はそれよりもやや上、年配の方はやや下にするようです。)

襟足に浴衣の襟がぴったりとくっついてるのを見ると、なんてもったいないんだろう、
どうしてフェロモン弁を開いておかないんだろう、と地団駄を踏んでしまいます。
うーむ、これがお直しおばさんの第一歩なんでしょうねえ…ちょっとやだ。

もう一つ。「着くずす」と「着くずれた」は、全然別のもの。
和服姿がだらしなく見えるのは、着方云々よりも姿勢や歩き方に問題があることも。

もっとも本屋さんでちらっと立ち読みした浴衣の着付けの本のモデルさん自体、
衣紋を抜かず、衿元をおばさん並に下で合わせていて、目がテンになりましたさ。
だれが着付けたんでしょうね。
アレでお勉強したおじょーさんは哀れです。

えらそうですみません。
私の着物姿の現物を見たらきっとつっこみたいこと満載だと思うのですが、
浴衣のおじょーさんたちが増殖する夏場、
襟の抜き方と姿勢ひとつで見違える姿になると思いますので、どうぞよろしくご検討ください。


さて、浴衣教室第二部-男子の部。
男の帯は、ベルトじゃねぇんだから、ウェストの高い位置で結ぶのはやめろーっ。
腰骨のあたりで押さえるんじゃっ。
もちろん、殿方は襟をぬいちゃだめだよー。
第二部終了! 以上!
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by sumika_meimu | 2005-07-06 01:36 | きもの