負け犬のブルース

ポーラ・ゴズリング/ハヤカワ・ミステリ文庫

昔の恋人が何者かに殺され、彼女を熱愛していた現在の恋人である骨董商は、
ジョニーこそ殺人犯だと信じ、復讐してやると脅してくる。
暴漢に襲われ、ピアニストの命である左手を砕かれたり、
殺人容疑をかけられたり、疲れた大人もイジケてはいられない…っていうサスペンス(笑)。
 
この作品の魅力は、主人公であるジョニーにある。
少しばかり今の自分に倦んでいて、少々世間知らずで、優しくもあり頑固でもあり、
好きになった女性には悪戯をしかけるような子供っぽさがある。

少年の心を持ちつづける男って、女性の多くが好きなタイプ。
この女性作家らしい視点が生きたジョニーというキャラは、
ゴズリング女史の趣味なのかしらん。

全体的にはサスペンス色の濃い作品なのだが、緊迫感と共に洒落た会話が
コミカルな味わいを醸していて面白い。
ラストでは意外な真相を用意されている。


*ここの本の感想は一口メモ程度。
詳しい書評は【ポーラ・ゴズリングの部屋】へどうぞ。
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by sumika_meimu | 2006-05-06 16:06 | 快楽読書小倶楽部
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