「逃げるアヒル」-ポーラ・ゴズリング

久し振りに読み返していたら、ついハマってしまって、手持ち本をすべて再読。
ついつい読みふけってしまって更新が滞ってしまいました。
……体調が悪いと、その分本が読めます(笑)。

さて、そのポーラ・ゴズリング女史といえば、
ハードボイルドから英国風ミステリまで幅広い作風を持ち、
サスペンスの女王といわれている方。
全体を通して思ったことは、ストーリーの構図はシンプル。
でもそれを、わくわく読ませてしまうのは、作家の力量ってもの。

手に汗にぎる戦慄のシーンあり、躍動感あふれるアクションシーンあり、
疲れた大人の葛藤あり。そして必ずロマンスがある。
男女の心の綾が女性らしい細やかさで織り込まれているのが特徴かな。

ってことで、今回はデビュー作の「逃げるアヒル」 をご紹介。

「逃げるアヒル」ハヤカワ・ミステリ文庫

英国推理作家協会賞新人賞を受賞。

命を狙われる女と、彼女を護衛する任務に就いた刑事、執拗に彼らを狙う暗殺者。
シンプルな展開だが、スパイスを効かせて、ピリリとしたサスペンスに仕上がっている。

戦争の記憶と心の傷、殺し屋の行動を推理する心理戦など、
女流作家らしくきめ細かい構成と、迫力ある筆致が鮮烈。
デビュー作でこのレベルって、すごい…!

ちなみにスタローン主演の映画「コブラ」の原作となっているけど、似ても似つかぬ作品。
いっそ映画は別物と思えば腹も立たない(笑)。


*ここの本の感想は一口メモ程度。
詳しい書評は【ポーラ・ゴズリングの部屋】へどうぞY
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by sumika_meimu | 2006-05-05 00:20 | 快楽読書小倶楽部
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