ダ・ヴィンチ・コード

ダン・ブラウン/角川文庫[上・中・下]

文庫版はなぜ上・中・下の3巻に分けられたのか。
なぜ、ハードカバーと同様の上下巻ではいけなかったのか――。
そりゃ、3巻に分けた方がコスト-パフォーマンスがいいからだろう。
こーゆーのも企業努力っていうやつ?
でも、購入する方は高くつくじゃん……なんだか納得しずらいなぁ。
講談社の京極夏彦作品の腱鞘炎になりそな分厚い文庫本は極端にしても、
見習ってほしいなぁ。

と、気持ちよく愚痴ったところで、『ダ・ヴィンチ・コード』感想行きますっ(笑)。

ルーブル美術館館長ソニエールの死体が、異様ともいうべき形で発見された。
事件の犯人という濡れ衣を着せられる、宗教象徴学教授ロバート・ラングドン。
逃走と真相究明のために、ストーリーは怒涛の展開をしていく。
事件が起こってから一応の決着をみるまで、たった12時間。
しかしボリュームを感じさせない、凝縮した12時間だ。

誰が、なぜ、ソニエールを殺したのか? 
彼が死の間際に伝えようとしていたこととは?
もちろん、追っ手をかわしながら謎解きにも挑まにゃならない。
事件の真相も真犯人も、すべてソニエールが体を張って隠した暗号の中にあるのだから。

それらの謎が「キリスト教会」の成り立ちに関係しているのだから、薀蓄の嵐となる。
その中心にあるのが、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある壁画、
レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた「最後の晩餐」。
ダ・ヴィンチとダ・ヴィンチの作品にまつわる謎は、
これまでにも多くの著作やテレビの特集番組に取り上げられているが、
それらをどう解釈して結末へと繋げていくのかが、この作品の読みどころだ。

象徴学と暗号学をもとに、興味深い薀蓄をどんどん繰り出してくるあたりの興奮は、
難解で壮大なものであればあるほど刺激的。
ダ・ヴィンチをはじめとする古今の素晴らしい芸術家たちに対する圧倒的な知識と、
スリリングな雰囲気のなかに、いつまでも漂っていたくなる。

映画の方ももうすぐ(2006年)公開されるが、
物語は映像化を意識していたのでは、と思うほど映像的だ。
ラングストン教授にトム・ハンクス、フランス司法警察にジャン・レノという配役も、
二人とも好きな俳優なので楽しみ。
でも、なによりも注目しているのは、その舞台となるルーブル美術館の内部や教会などの
歴史的建造物や芸術作品の数々。
撮影許可、取れたのかな。むしろそっちに興味深々(笑)。


*ここの本の感想は覚え書き程度。
詳しい書評は【快楽読書倶楽部】>『ダ・ヴィンチ・コード』へどうぞ。
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by sumika_meimu | 2006-03-26 23:43 | 快楽読書小倶楽部
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