聖骸布血盟

高村薫さんの「リヴィエラを撃て」読了。
この手のスパイ物って大好きなので、もう楽しいったら♪♪
また高村薫病になるのでは…と恐れていたのだけど、
高村作品では、私には一番読みやすい世界。
↑テロリストとか殺し屋とか不穏な輩が…萌え~(笑)。
なにより、翻訳物を続けて読んでいたせいか、紙面が黒いのも気にならないしっ。
久し振りに「あと、これだけで読み終わってしまう…」と、
楽しいような寂しいような気持ちを味わいました。
こちらのレビューは次回に♪


「聖骸布血盟」フリア・ナバロ/ランダムハウス講談社文庫

キリストの聖骸布が保管される、トリノ大聖堂で火災が発生。
焼跡から発見されたのは、“舌のない男”の焼死体だった。
美術品特捜部部長マルコは、二つの事件の関連を疑い捜査に乗りだす。

物語は2つの軸によって構成。
トリノ大聖堂を舞台に起こった現代の事件と、2000年前のイエスの時代に始まる
聖骸布の歴史を交互に描かれていく。
「聖骸布」とはキリストが十字架刑に処せられたあと、
遺骸を包むのに使われた亜麻布のことで、キリストの磔刑の姿を投影しているという。
この聖骸布には奇跡を起こす力があるという伝説があり、中世以降、ヨーロッパ諸国では
聖骸布を占有するための争奪戦が何度となく起こっている。
その過程で登場してくるのが、聖地エルサレムを奪還し、キリスト教国を打ち立てたという、
あの伝説のテンプル騎士団だ。
本書では、テンプル騎士団の謎とされる部分と聖骸布の謎を、
ある程度まで史実と重ね合わせながら、大胆な推理でその謎を解き明かしていく。

過去の彼方から現代に連綿と続く人間の営みと精神の繋がり。
そして、この先も続いていくであろう歴史の壮大な時の流れに思いをはせる。
歴史ミステリの楽しさはここにある。



*ここの本の感想は一口メモ程度。詳しい書評は【快楽読書倶楽部】へどうぞ。
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by sumika_meimu | 2006-02-02 18:58 | 快楽読書小倶楽部
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