石に刻まれた時間

ロバート ゴダード 著/創元推理文庫

ホラータッチのサスペンス。
最愛の妻マリーナを亡くした「ぼく」は、無二の親友マットと彼の妻でマリーナの妹でもある
ルーシーに勧められるままに、二人が住む邸宅アザウェイズに逗留する。
だがその家は見るものの感覚を異様にゆがめる造りの不可思議な建物だった。
さらに、この家に住んだ者はかならず、奇怪で悲惨な事件に見舞われるしいう過去があった。

死せる妻に語りかける形の告白調はなんとも切ない心情が迫ってくる。
不可解な構造を持ったアザウェイズ。
その異様な雰囲気の中で夢と現実の区別がつかなくなってしまう登場人物たち。
さらにアザウェイズを巡る歴史の大きなうねりをも用意されて、ねっとりと絡みつくような
重厚な味わいのサイコ・スリラー、といったらいいだろうか。
奇妙な、眩惑感あふれるストーリー展開となっているのだが、気に入ったのか否か、
実は自分でも判断つきかねているのだった。

*ここの本の感想は一口メモ程度。詳しい感想は快楽読書倶楽部へどうぞ。
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by sumika_meimu | 2006-01-27 23:34 | 快楽読書小倶楽部
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