読み出したら止まらないから今月はクリスティ記念日♪
というわけで、今回はアガサ・クリスティ only。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 快楽読書倶楽部> 「茶色の服の男」 スピーディで小気味よく、トリックにも工夫がある。 冒険、旅情、ロマンスをも盛り込んで、軽快なミステリ。 「チムニーズ館の秘密」 少しばかり時代かかった設定だが、魅力的な登場人物たちもあって痛快な冒険活劇。 巧みなストーリー展開で飽きさせない。 「七つの時計」 『チムニーズ館の秘密』の姉妹編だが、内容は全然別なので単発作品として楽しめる。 クリスティならではの意外さと、作品を楽しんで書いたらしい遊び心が感じられる。 何気なく読み進めると、最後にどんでん返しが待っている。 「書斎の死体」 オーソドックスで伝統的な書斎という舞台と、奇想天外な死体、というのが条件を、 クリスティが自身に課した作品。 小さな村という閉鎖的な社会がプロットにも密接に絡んでおり、 ミス・マープルが人間心理を分析していく過程はさすが。 「バグダッドの秘密」 ロマンチックな冒険小説。 失職した翌日には公園であった青年に一目ぼれ、彼を追ってバグダッドに行ってしまうという、 おきゃんで無鉄砲なヒロインにも驚くが、1950年代にこのような物語が描かれ、 受け入れられた土壌には感心。 「フランクフルトへの乗客」 クリスティ女史の80歳を記念して書かれた作品。冒頭の前書きで、 小説のアイディアなどについて書いているのが興味深い。 なにより、高齢にして新奇なスタイルに挑戦する作者のバイタリティ、その生き様には脱帽! *ここの本の感想は一口メモ程度。詳しい感想はreviewへどうぞ。
by sumika_meimu
| 2005-11-10 23:13
| 快楽読書小倶楽部
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