高村薫後遺症

学生時代に夢中になったクリスティに、時を経て再びマイブーム(笑)。

これでもかというほどに内面を描き尽くす小説も好きだけど、
妙に感性が苛立っている時には敬遠したくなる。
でも何か小説を読みたいと思う時、クリスティは安心して読めて、
気持ちが落ち着くことを発見(笑)。
これも、たて続けに読んだ高村薫後遺症ってヤツかもしれない。


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快楽読書倶楽部>
「ゼロ時間へ」アガサ・クリスティ
そのゼロ時間へ向けて計画を進めているのは誰か、が物語の中心となっているのだが、
ストーリー展開は、関係者の集合-殺人事件発生-警察の調査-犯人逮捕と、
実際にはオーソドックスな形態をとっており、クリスティのトリックは「ゼロ時間」を
読者に意識させるというタイトルそのものにあるのかもしれない。

「予告殺人」アガサ・クリスティ
いきなり新聞に載った「殺人予告」の広告。
何か面白いゲームだと思った物見高い近所の人々は予告時間に合わせてその家を訪ねる。
だが、お遊びだと思われたその運命の時間に本当の殺人が起こる。
過去のもつれた糸を、ミス・マープルが少しずつ解きほどくのが痛快。

今回あらためて感じたのは、クリスティの人の顔の描写がなんとも独特ですごく印象的。

「李歐(りおう)」高村薫
日本と大陸を股にかける、青春と恋愛を絡めた冒険大活劇・ハードボイルド風味。
端的にいえば、一彰と殺し屋の李歐とのラブストーリーである。
しかし作品の中で二人が一緒にいる時間は長くない。一彰と李歐の二人でやったことといえば、
100丁の密輸拳銃をヤクザから横取りすることくらいだ。
大陸での再会を約束して二人は別離する。
李歐と一彰は多くのものを失いつつ、それでも約束の地にたどりつくことを夢見てあがき続けるのだ。
とはいえ、二人の間にはっきりとした恋愛感情や行為の描写はない。
あくまで、そこはかとなく淫靡な関係に留まっている。


*ここの本の感想は一口メモ程度。詳しい感想はreviewへどうぞ。
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by sumika_meimu | 2005-10-19 01:44 | 快楽読書小倶楽部
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